「いい仕事」による信頼が成功ポイント
脱サラし、現在活躍中の経営コンサルタントの実況はどうだろうか。
その多くは一人で活動・している個人のコンサルタントで、そのやり方は千差万別である。
ただ、共通している成功ポイントは「いい仕事をする」ことに徹していることである。
そして、いい仕事の成果が次の顧客を呼びおこすという結果となっており、このいい意味での連鎖反応が事業を支える基盤となっている。
以下、こうした個人コンサルタントの主な事例を紹介しておく。
独立後15年、中小企業を対象にコンサルタント業務を継続
やり方は簡単。
クライアントの紹介によるコンサルティング業務の受注による継続である。
「顧客の満足をいただけるいい仕事」をベースとしている以外に、取りたてて営業活動は行っておらず、事務所も構えていない。
ただ、かつてのクライアントも含めた社長会が組織されており、情報交換だけでなく、受注のための重要ルートとなっている。
顧客との信頼関係が事業の安定基盤といえる。
独立後10年、特定業界の流通に関する専門コンサルタント
かつては、有力消費財メーカーのスーパーバイザーであり、問屋、小売店等への経営アドバイス等を行っていた。
そのキャリアを生かしてその業界を専門とする流通コンサルタントとして独立。
業界誌等への執筆、流通セミナーへの出講等も多く、業界における流通問題のエキスパートとして評価されている。
なお、事務所は都心の古いビルにある。
業界のたまり場としての狙いもある。
事務員はおかず、奥さんがサポートしている。
独立後5年(その前にコンサルティングファームに3年勤務)、
中堅・中小企業を対象とするマーケティングを専門
受注パイプの第一は、かつて所属していたコンサルティングファーム時代の顧客とその紹介。
かつての実績による信頼が基盤である。
第二のパイプは、独立以前から形成していたコンサルタント仲間のネットワーク。
経営全般、財務・経理、生産、人事・労務などの専門コンサルタントはいるが、マーケティングのスペシャリストはいない。
相互に補点しあう関係にあり、受注の安定化に役立っている。
なお、以上の事例に取りあげた3名のメンバーは、現在60才前後。
45才、50才、55才という中高年になってからの独立である。
また、以上は個人コンサルタント独立の事例であり、もちろん個人では事業としては限界がある。
事業としてみれば、コンサルティング事業の企業化が次のテーマとなり、それは一種のベンチャービジネスの創業となる。
ベンチャービジネスの起業については次の機会で説明する。
以上、経営コンサルタントを事例を示したが、こうしたスペシャリストとしての独立は、ホワイトカラーのイメージにも合致し、取り組むことには抵抗感がない。
しかし、この職業のためには高度な知識、能力、資質が要求される。
この職業を自分のものとし、さらにはそれを継続発展させるとすれば、たえざる自己革新と能力開発の努力を継続して行かねばならない。
この職業を「天職」と思わなければ、スペシャリストとしての仕事を長く続けることなどとうていできることではない。
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