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新聞記者の仕事
どんな仕事?
新聞記者には取材記者のほか、校閲や整理、写真などの専門記者がいて、それぞれ役割を分担している。
編集局の記者として採用された新人は地方の支局へ配属となり、最初は「事件記者」として事件・事故の報道にあたる。
車の運転から取材、記事執筆、写真の撮影・現像・焼き付けにいたるまで、すべて自分ひとりでやりながら新聞記者としての基礎を養う。
その後は県庁や市役所、高校野球、文化財などの担当になるケースが多い。
2〜3年たつと2つ目の支局へ転勤となり、数年後に本社へ戻って各部の記者となるのが一般的だ。
収入はいくら?
基本給のほか、各人の業務内容に合わせて取材活動の補助費や資料代、交際費、宿直手当などが支給される。
初任給は新聞社によって異なるが、他の職種と比べるとトップクラス。
(社)日本新聞協会によると、1992年度の新聞・通信68社の初任給平均額は、
大学卒が19万0,949円、
短大卒か17万3,927円、
高校卒が16万3,673円だった。
ちなみに朝日新聞社では、93年度の大卒初任給が23万7,000円である。
新聞記者になるには?
学歴不問をうたってはいるが、語学、一般常識、論文からなる採用試験のレベル、競争率ともかなり高い。
多くの新聞社では、毎年5月の連休明けに実力テストやセミナーをおこなうので、それに参加して自分の実力を試しておいた方がいい。
不定期採用を実施している新聞社もあるので、その新聞に載る社告を見ておくこと。
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コラムニストの仕事
どんな仕事?
蓄積が重要な小説家とは違って、コラムニストには継続力か問われてくる。
面白いコラムをひとつ書いただけではダメで、自分の「場」を張り続ける力があって初めて認められる仕事。
コラムを書くこと自体は地味で孤独な手作業で、仕事がたてこんでくると徹夜はもちろん、1日中ずっと人に会えないことも珍しくない。
いろいろな事柄に対していつも興味を持ち、集中力を持続できることが大切だが、それには相当なエネルギーが必要。
ものすごく丈夫な体と、くじけない精神力が不可欠である。
収入はいくら?
雑誌のページ単価を考えたとき、本文の原稿料や写真、イラスト、デザインなどの費用を差し引くと、コラムに回ってくる予算はせいぜい数万円程度。
収入は引き受ける仕事の本数で決まってくるから、自分の体力の限界が収入の上限ということになる。
重版時の印税収入が多いマンガの世界とは異なり、コラムは雑誌掲載時の原稿収入が大半を占める。
コラムニストになるには?
最初からコラムは書かせてもらえない。
まずはフリーのライターとして、匿名記事などをいろいろな雑誌に書くこと。
「代打でも代走でも守備固めでもいいから、とにかく1軍の試合に出ること」と、あるコラムニストの方はアドバイスする。
雑誌に書くのは、編集部などに何らかの「つて」がないと難しいことも心得ておきたい。-----
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エッセイストの仕事
どんな仕事?
ひとつの時代に対する視点や切り口の多さが、そのままエッセイストの強みとなる。
雑誌ではさまざまなテーマで編集ページに書くほか、広告ページの商品に合わせてエッセイを依頼されるケースもある。
書き方は人によって違うが、いずれにしても短い文章を書くことが多いエッセイでは、核になる話の思い出し方と、その組み立て方がポイント。
細かいことでも何でも、たくさん覚えておくに越したことはない。
収入はいくら?
雑誌に掲載されるエッセイの原稿料は「生きていけないほど安い」。
雑誌や広告の世界は経済の状況を露骨に反映する。
とくにエッセイは本文のデコレーション的な意味合いが強く、景気が低迷すると出番が少なくなる。
社会的な保証がないことに加えて、ある程度の貯金がないと苦しい。
相当の覚悟がないとできない仕事だ。
エッセイストになるには?
たとえ勘違いであっても構わない。
まずは自分の好きな世界を持ち、自分の見方でその世界を見つめ続けること。
バスケットボールのゴールを決めるのと同様、エッセイは習慣的な訓練がものをいう。
仕事に関係なくても、自分のフォームで毎日たくさんのエッセイを書けば、そのうち必ず「決まる」ようになる。
ただしこの時期は、いわば自分のために文章を書いている段階。
その先、仕事としてやっていくためにはマスコミの人脈も重要な要素となる。
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編集者の仕事
どんな仕事?
ひとが面白いと思う、あるいは必要とする情報をわかりやすく提供する媒介役。
現在は出版物が中心だが、編集という意味で考えれば、その適用範囲は無限にある。
仕事の異体的な内容は、まず企画を立てて誰かに原稿を依頼する、あるいは取材して自分で原稿を書く。
原稿に写真、イラストなどの材料を揃えてデザインへまわす。
ゲラ(レイアウトを組んだ状態)が上がったら、文字とデザインを校正。
出版社や印刷所に入稿し、色校正が出たらもう一度、文字とデザイン、色をチェックする。
収入はいくら?
日本編集プロダクション協会の会員会社は毎年、取り扱い出版物ごとに4年生大卒の平均初任給をまとめている。
1993年度は、
教材・学習参考書の部が16万6,000円、
企業出版の部が17万2,800円、
一般書籍の部が17万5,200円、
新媒体その他の部が18万5,000円だった。
エディトに所属するSさんは、29歳・中途入社3年目で年収500万8,214円。
編集者になるには?
学歴や資格は必要ない。
多くの編集プロダクションでは即戦力を求めており、学歴よりも実力を重視する。
ひとを動かす、世の中の動きを読む、締め切りを守る、トラブルに対応する、物事を長時間じっくりと考える、細かいミスを発見するなど、編集にはさまざまな種類の能力=エネルギーが求められる。
いずれも高いに越したことはない。
日本全日に編集者を養成する専門学校や各種学校があるが、卒業生の就職先を見る限り、とくに優遇されているわけではない。
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評論家の仕事
どんな仕事?
雑誌などで、自分が興味あるテーマについて批評する仕事。
書いたものが面白ければ、まったくキャリアがなくても認められる徹底した実力主義の世界だ。
免許や資格は必要なく、鉛筆と原稿用紙さえあれば誰でも今日から始められる。
雑誌などであるテーマの特集が組まれる際には通常、編集者がその分野に最も詳しい人間を探す。
ひとつのジャンルを完壁に究めることができれば、編集者から声がかかることも夢ではない。
ただし、「ひとつのジャンルを究めるには最低5年ぐらいはかかる」とのこと。
収入はいくら?
雑誌の原稿料は原稿用紙1枚単位で決まる場合と、1つの作品単位で決まる場合がある。
媒体やその発行部数、評論のテーマ・内容、著者の知名度などによってさまざま。
一般に発行部数の少ない文芸誌は安く、企業のPR誌などは高い。
評論家になるには?
『公募ガイド』などを見てノンフィクションの寅に応募するのが王道だが、賞によっては1,000倍もの狭き門を覚悟しなければならない。
文章や批評の能力が賞に挑戦するレベルまで達していない間は、映画でもアニメでも何でもいいから自分が本当に好きなジャンルをとことん究めること。
まったく興味がない人にどれだけ面白さを伝えられるか訓練する。
人びとにあまり知られていなかったり、見捨てられたジャンルのなかに、意外な宝がころがっているものだ。
編集者と友だちになる手もある。
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ノンフィクション作家の仕事
どんな仕事?
ノンフィクションやルポルタージュといっても、事実をただそのまま書くわけではない。
素材を自分なりに咀嚼して、独自の筆致やリズムで書くところに、この仕事の快感がある。
どんなテーマを取り上げるにしても、文章はそのテーマを通じておこなう自己表現のひとつだ。
どこまで思い入れることができるかで、内容の充実度や満足感が決まってくる。
ひとたび自分が面白いと思ったら「ず抜けた」好奇心をもち、面白くないことは書かないという心構えが欲しい。
文章のテクニックだけで流してしまうのは後味が悪い。
収入はいくら?
新たに雑誌の連載などを始めるとき、あるノンフィクション作家は他の媒体やテーマとのバランスを図りながら自分で原稿料を決めている。
取材の際はできるだけ編集者に同行をお願いし、交通費などの取材経費はすべて出版社に負担してもらう。
駆け出しの頃は自分で原稿料を決められるとは限らないが、どんな仕事でも受ける若いライターのなかには、収入がかなり多い人もいるという。
ノンフィクション作家になるには?
もの書きの世界に飛び込むきっかけとして、いわゆる「データ原稿」を書いて編集者に認めさせる手がある。
しかし、いずれにしてもある程度の力量がなければ話にならない。
マンガの世界と同様に「ヘタウマ」の文章が受ける傾向もあるが、
「自分のエンターテインメント性を把握しているのならいいが、ただの下手では困りもの」(ノンフィクション作家のSさん)。
文章の上達は、なんといっても量を書くことと地道な習練に尽きる。
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フリーランス・ジャーナリストの仕事
どんな仕事?
必ずしも文章を書くのが好きだから向いているとは限らない。
文章自体の上手・下手よりも、むしろ締め切りというプレッシャーのなかで働く覚悟が問われてくる。
ただしフリーのライターには、新聞のように締め切りが毎日あるわけではない。
1つのテーマについて、時間の許すかぎり自分で取材して自分でデータを集め、自分で考えて結論を導き出す。
すべてが「選択」と「決断」の連続なので、この2つが苦手な人には向いていない仕事だ。
収入はいくら?
原稿料には媒体の力が反映される。
通常は専門誌よりも一般誌の方が高く、いわゆる企業PR誌に書けば、内容が拘束されるかわりに原稿料はもっと高くなる。
各媒体とも払える原稿料の総額が決まっているため、名前が売れたライターでも原稿料には上限がある。
ちなみにPR誌系の仕事は少ないフリーランス・ジャーナリストのHさんの場合、現在の年収は手取りで600万円程度。
同業者のなかには、PR誌系の仕事をやって1,000万〜1,500万円稼ぐ人もいるという。
フリーランス・ジャーナリストになるには?
まず新聞社や出版社、編集プロダクションなどで寮低2〜3年の経験を積んだ後、自分の専門分野をもって独立するのが一般的。
専門分野をもたない「なんでも屋」は、仕事の量は多いが単価が安く、使い捨てにされる可能性もある。
仕事をやりたいと思う編集部に、自分が書いた記事のスクラップをもって営業するのもよい。
ただし、地道に署名記事を書いていれば、いずれは先方から名指しで原稿依頼が釆るようになる。
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作家の仕事
どんな仕事?
小説家は純文学系とエンターテインメント系の2つに大きく分かれる。
前者は芥川賞、後者は直木賞の対象になっている。
多くの小説家は週刊誌や月刊誌に小説を連載して、まとまると単行本として出版する。
単行本は一定の時期が過ぎると、文庫本として出版される。
単行本あるいは文庫本にするとき加筆・修正することもある。
単行本としていきなり書き下ろす小説家もいるが、この場合1年に何本も書けない。
収入はいくら?
雑誌の原稿料と単行本・文庫本の印税が小説家の主な収入。
原稿料は純文学系の文芸誌の場合、400字1枚3,000円。
エンターテインメント系の中間小説誌では同5,000円、
直木賞を取っても同1万円以下という。
エッセイは売れている雑誌の場合、同2万円になることも。
印税は通常、本の定価の10%、書き下ろしの場合は12%になるケースもある。
このほか、有名な作家には講演依頼があり、講演料が入ってくる。
講演料は数万円から数十万円まで大きな幅がある。
作家の仕事に就くには?
手っ取り早いのは新人賞の応募。
小説誌やテレビ局、地方自治体などがやっている文学賞は全部で200近くあると言われている。
新人賞を取るコツは寅の傾向を知って対策を立てること。
選考委員が最初の読者になるわけだから、選考委員の作品は必ず読んでおく。
現在、坊っちゃん文学賞(松山市)の選考委員は、
「まず筆力を見る。
筆力はこれまでに読んだ量で決まる。
長く書いていける人を選びたい」5
と話している。
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